油脂系クレンジングって知ってますか?
油脂系というのは、米ぬか油、マカデミアナッツ油、ホホバオイルやアルガンオイルを使った植物油です。
油脂系クレンジングは、主に植物性のオイルを使ったクレンジングの事を指します。
クレンジングに使われるオイルの種類
クレンジングに含まれるオイルは主に3つの種類に分けられます。
★炭化水素油系
ミネラルオイル、スクワラン、水添ポリイソプテン 等
★合成エステル系
パルミチン酸エチルヘキシル
ミリスチン酸オクチルドデシル
エチルへキチルサン酸セチル 等
★油脂系
米ぬか油・マカデミアナッツオイル・オリーブオイル・アルガンオイル・ホホバオイル等
油脂系クレンジングは、こういったオイルが使われたクレンジングオイルです。お肌の中に含まれるオレイン酸、リノール酸等が含まれているので、お肌を柔らかくしたり、保湿をしてくれます。
過去の記事と重複しますが、もう一度クレンジングの種類を並べてみます。
クレンジングの種類
クレンジングの種類には次のような種類があります。
油分が少ない順に並べています。
- 水系(ウォーター・リキッド・ジェル)
- ミルク系
- クリーム系
- オイル
- バーム
メイクがスルッと落ちるのはなぜ?
メイクは油分を含む性質があります。ドレッシングと同じように水と油は相容れない性質があります。一方で、油と油同士だと混じり合いやすい(溶け合いやすい)わけです。
そこで、メイクの油分とクレンジングオイルの油分を一緒になじませることで、メイク汚れをクレンジングオイルと一緒になじみやすく浮き上がらせやすくすることができます。
そこで、界面活性剤の登場です。界面活性剤と聞くと、マイナスイメージを思い浮かべる方が多いと思いますが、実は、非常に多く1000以上の種類があり、肌に悪影響を及ぼすものもあれば、そうでもない性質の界面活性剤もあります。
この界面活性剤の特徴というのが、クレンジングでは
- 乳化(水と油を一緒になじませやすくする)
- 洗浄作用
です。実際、乳液などにも乳化剤(エマルジョン)として、界面活性剤が使われています。クレンジングでは、乳化、洗浄作用として使われています。
つまり、この界面活性剤の働きによって、オイルでなじませたメイクが水と一緒にスルッと洗い流されるという訳なんです。
オイルカットが良いの?それともオイルが入っていた方が良いの?
一般的な話になりますが、水系のクレンジングの場合、主成分は水系であるため、界面活性剤の働きで化粧を落とすプロセスになります。そのため、メイク汚れが落ちにくい、お肌への負担がかかってしまうという傾向にあります。
つまり、オイルカットをしたものは、その分、界面活性剤を多く入れて乳化洗浄をしているんです。
オイルは酸化するから良くないといってオイルカットをしていますが、実際は、油脂系のオイルで種類を選べば、酸化しにくいオイルもあります。
クレンジングオイルがお肌に負担がかかる理由は?
よくクレンジングオイルを使うとお肌に負担がかかると聞きますよね?
それはなぜかというと、中に含まれているオイルがミネラルオイル(鉱物油)だからです。
ドラッグストアに行ってみて、色々なクレンジングを手にとって裏面の成分表示を見てみてください。なんと!沢山のクレンジングにミネラルオイルが使われていることに驚くと思います。
比較的安価なクレンジングだけでなく、良いブランドイメージを持っているクレンジングにもミネラルオイルが含まれてショックを受けるかもしれません。
ミネラルオイルがお肌に負担をかける理由
炭化水素油のミネラルオイルは、油脂系オイルと比べて、非常に油としての性質が強いんです。なので、お肌に必要な皮脂までも溶かしてしまうんです。
その結果、お肌のバリア機能が低下して、つっぱったり、お肌がカサカサ乾燥しやすくなってしまうんです。
そして、お肌を洗い流した後にも、お肌に油分が結構残ってしまい、べたつき、ニキビ(炎症)などの原因になってしまうんです。だからといって、W洗顔をしたら、また余計にお肌に負担がかかってしまいます。
ミネラルオイルは鉱物油なので石油からプラスチック製品を作ったあとに出る油を使ったオイルです。大量生産ができるので安価なのが特徴です。
そういうわけで、クレンジングも成分表示を見て選ぶ必要があるので注意してくださいね。