秋の肌は、くすみ、ゴワつき、大人ニキビなどトラブルだらけ。季節の変わり目には特にゆらぎ肌になりがち。
これから乾燥する冬に備えるためにも、秋肌の状態を見極めて、クレンジング方法を見直してみましょう。
秋の肌の状態はどうなっているの？
夏の紫外線で受けたダメージで乾燥・くすみやすくなっている
秋の肌トラブルで１番多いのが紫外線トラブルです。
夏でお肌は＋３歳老けるともいわれています。夏の紫外線を浴びたお肌へのダメージは、秋になって表面化してきます。紫外線のダメージが蓄積されて、お肌のバリア機能が低下することで、肌が刺激を感じやすくなってきているためといわれています。
そして、バリア機能が低下することで、お肌のうるおいをキープしておく保水力や皮脂量が減少し、お肌が乾燥しやすくなります。
その他に、紫外線を浴びすぎると、お肌はターンオーバーを早めて角質を厚くし、外からの刺激からお肌を守ろうとします。
秋にターンオーバーがうまくいくと、古い角質が剥がれ落ちていきますが、肌が疲れていると、古い角質が溜まっていき、肌のくすみやゴワつきを引き起こしてしまうんです。
冷房や気温差で乾燥しやすくなっている
夏の間の冷房でお肌が乾燥気味になります。そして、夏から秋にかけて次第に気温が低くなり、湿度も低くなります。９月、１０月、１１月と毎月平均５度気温が低くなり、湿度も約１０％低下します。
気温が低下し、湿度が減少すると、肌の水分量が減少し乾燥肌になってしまいます。
皮脂量の分泌低下で乾燥しやすくなっている
秋の乾燥でお肌の皮脂分泌が低下し、お肌がカサカサ乾燥した状態になります。
お肌の潤いを外に逃がさないようにガードしてくれている皮脂の分泌量が低下すると、お肌内部の水分が蒸発して乾燥しやすくなってしまいます。
そのまま放置するとどんなことに？
お肌の１番外側・表皮の中の外側にある角質に皮脂などの潤いが不足すると、紫外線ダメージからお肌を守るバリア機能が低下します。
そうすると、肌の奥にある真皮の中のコラーゲンやエラスチンといった成分が生成されずに、表皮を支えきれなくなってしまい、シワ・たるみを引き起こしてしまいます。
秋の肌ケアで気を付けたいポイント
秋のお肌は、気温や湿度の低下、皮脂や汗の分泌量の低下でうるおい不足の傾向になります。しかも、季節の変わり目でお肌が敏感になっています。そんな秋には、お肌を守ってくれている最前線の角質層を正常な状態にしてあげることが最重要となります。
そんな秋肌には、お肌に対する刺激を減らす、角質層を乾燥させないといったことを１番大事にしてケアをしましょう。
秋肌のクレンジングで気を付けるポイント
- ゴシゴシこすらない
- １分程度で手短に洗い流す
- お肌への刺激が少ないテクスチャーのクレンジングを使う
- クレンジングのマッサージする順番を考える
- ぬるま湯を使って洗い流す
肌の潤いや外部のダメージからお肌を守るバリア機能を果たしている、角質の細胞間脂質（セラミド）は、過度に顔を洗いすぎることによって、流出してバリア機能を低下させてしまいます。
ですので、クレンジングをする時に、メイクを落とすためにゴシゴシこすり過ぎないよう気を付ける必要があります。
秋は、夏ほど濃いメイクや落ちにくいメイクをすることは減るものの、メイクを落とそうとクレンジングに時間をかけてしまうとお肌への負担になります。
お肌への負担や刺激を軽くするためにも、スクラブが入っていたりするものではなく、出来れば刺激を感じない伸びが良いクリームやミルク、バームタイプなどのクレンジング、W洗顔不要のクレンジングを選ぶようにしたいです。
クレンジングの前には、クレンジング剤を手の平で温めて使うと効果的です。
クレンジングをする時には、皮脂の分泌量が多いTゾーンやUゾーンを先に、乾燥しやすい目元、口元は最後にマッサージしましょう。
アイメイクは前もって、別途、アイメイクアップリムーバーなどで落としておきましょう。
ぬるま湯ってどの程度のぬるさ加減？って難しいですよね。水温計で計って肌で覚えればベストですが、なかなか難しいです。
シャワーなど熱いお湯でクレンジングを洗い流してしまうと、肌にとって必要な皮脂までも洗い流してしまいお肌の乾燥がさらに進んでしまいます。
逆に、水温が低すぎると、毛穴が開ききらずにメイク汚れが残ってしまいます。そうすると、ニキビの原因となってしまいます。
なので、少しヒヤッと感じる程度のぬるま湯（３２度）で洗い流すようにするとお肌に優しいクレンジングになります。
さいごに
夏の肌疲れが出てきてしまうのが秋のお肌。
秋は、生活環境が変わったり、気温の変化など自律神経が乱れやすくなってくる季節です。そんな変化をお肌は敏感にキャッチするんです。
秋のお肌には「守り」のアプローチが必要です。お肌の１番外側である角質層を正常に整えるよう、刺激を与えない、乾燥させないといったシンプルなクレンジング方法をして、冬に備えましょう。
そうすることで、老けのスピードを遅らせる事が出来るのですから。
