ホホバオイルのみでクレンジングをしようとしていますか?
なるべく、お肌に負担をかけないでクレンジングしたい気持ちよく分かります。
確かに、通常、植物性オイルは、ファンデーションなどの油性のメイクとなじませるには良いです。
だけど、合成界面活性剤なしでホホバオイルだけで乳化作用があるのでしょうか?。そして、メイク汚れなど落ちるのでしょうか?
答えは、ホホバオイルは、厳密に言うと、オイルの仲間ではなくワックスエステルというミツロウと同じ仲間になるので他のオイルに比べると乳化作用が少ないです。
ホホバオイルの約90%は、このワックスエステル成分です。
私達の皮膚の角質膜約20〜30%は、同じワックスエステルなので、肌馴染みが良く、外からの刺激からお肌を守ってくれるという働きがあります。
ホホバオイルは、ワックスエステルという種類のため乳化作用が少なく、水でメイク汚れをスッキリと洗い流すことは出来ません。そのため、クレンジング方法を変える必要があります。
乳化とは?
水と油はそもそも相容れない関係なのはご存知の通りですね。メイクの油性汚れを水で落とすことは出来ません。そこで、オイルをクレンジングに配合することで、クレンジングに含まれるオイルとメイク汚れのオイルを馴染みやすくします。
この油性の汚れをなじませて浮き上がらせる役目を果たすのが乳化剤です。それが、オイルだったり界面活性剤だったりするんです。
そして、水で洗い流した時に、スッキリと油性の汚れが落ちるようにする役割を果たすのも界面活性剤です。
ヤシ油、オリーブの脂肪酸、ココナッツオイルから乳化剤が作られている場合もあります。
ホホバオイルでクレンジングするには?
- 蒸しタオルで毛穴を開かせる
- 十分な量のホホバオイルを顔になじませる
- 優しくティッシュを顔にのせてメイク汚れをティッシュに移す(2回)
- 先ほどの使い終わった蒸しタオルでオイルを拭き取る
- 洗顔石けんをよく泡だてて洗い流す
というクレンジング方法になります。
汚れを水で洗い流せないため、ティッシュやタオルで拭き取るという形になります。
そのため、通常のクレンジングオイルよりは、手間と時間がかかります。
ホホバオイルは、他のオイルと比較するとさらっとしているので、水で洗い流した後も、それほどベタッとすることはありません。
ホホバオイルでクレンジングをする時の注意点
マスカラなどのアイメイクをしている場合は、コットンや綿棒などにオイルを染み込ませて、予めしばらく置いてから蒸しタオルを使ったりすると落としやすくなりますよ。
お肌にとっての摩擦になってしまうので、ティッシュで顔をこすらないように注意しましょう。
メイク汚れが毛穴にたまるとニキビなどの炎症を起こしてしまうので、汚れを残さないように注意しましょう。
使っている洗顔石けんによっては、2回洗顔する必要があるかもしれません。一旦試してみて下さいね。
さいごに
ホホバオイルは、アルガンオイルといった他のオイルと違って、ワックスエステルの仲間になるので、乳化作用の少ないオイルになります。
そのため、クレンジングとして使うのであれば、ちょっとした工夫が必要です。
もし、お肌に優しいクレンジングをしたいのであれば、使っているメイクもミネラル系にするなど、クレンジングで落ちやすいメイクに変えるのも1つの方法です。
敏感肌や生理前のデリケートなお肌、そして旅行に行く時にもホホバオイルさえあれば、クレンジングにも、顔や髪の毛にも美容オイルとしても使えるので便利ですね。